オーディオ機器の中で、最も音に影響を与えるのがスピーカーです。スピーカーの音波は、周囲の壁や床にも届きますので、左右どちらかのスピーカーが壁に近すぎると反射が強くなり、音はズレてしまいます。スピーカーによる反射を考慮して、均等に配置するのが好ましいです。また、人とスピーカーの二対が二等辺三角形になり、さらには数メートル離れているのがベストです。
そして、スピーカーの左右に、少し大きめの観葉植物を置くのもおすすめの方法です。呼音・拡散効果で、より音質アップを狙えます。元々音には、指向性といって直進する性質があり、高音になるほど強くなります。高音が聞きにくいなら、改めてスピーカーの向きを考える必要があります。
オーディオにはアナログ音声ケーブルや光デジタルケーブルなど、種類の違う様々なケーブルが使われています。そんな複数のケーブルの相互干渉を防ぐには、接触を無くすことが大切です。レイアウトの関係でどうしても接触するなら、直角に交差させ、電流の大きいものから下に置いていきます。
また、ケーブルには電気が流れやすい方向と流れにくい方向があるため、向きにも配慮が必要です。基本的にはアンプ側からスピーカー側へ、被膜に印字されている矢印の向きを合わせます。
さらに、ケーブルを交換するのも1つの方法だと言えます。デジタル信号を他の機器に伝える場合、光デジタルケーブルと同軸ケーブルという2つの方法があります。伝送する信号に違いはありませんが、光デジタルケーブルは外来ノイズの影響を受けない、同軸ケーブルは信号の損失が少なく、安定感があるといったメリットがあります。